特徴
炭水車、ボイラー、炭水車の三分割構成となっており、動力はボイラー下から二つの炭水車に移っている。
ボイラー下が空洞の為に火室やボイラー設計の自由度が高く、ボイラー、動輪の大径化などが可能などの利点が存在する。
欠点としては、高圧蒸気の通る蒸気パイプの製造には高い技術を要するうえ、全長が長くなりやすいなどがある。
ボイラー直径を大きくしても動輪を大きく保つことができることから、高速機関車に向いた構造と言えるものの、実際に作られることは無く、ガーラット式の最速記録はフランスの231-132.AT型の132km/hである。
注意
誤解されがちであるが、ガーラット式機関車はタンク機関車である。
前後についている炭水車は、走り装置を付けた機関車の一部分という扱いとなっているためである。
なお、マレー・トリプレックス式などのように、動力炭水車を設けたものはテンダー式であるため注意されたし。