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アブディエル

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あぶでぃえる

アブディエルとは、ユダヤの歴史書『歴代誌』に登場する人名。ジョン・ミルトンの『失楽園』では天使の名として扱われている。
アブディエルとは、ユダヤの歴史書『歴代誌』に登場する人名。ジョン・ミルトンの『失楽園』では天使の名として扱われている。

曖昧さ回避

  1. 歴代誌』に登場する人名。『失楽園』において天使の名として採用されている事から、現代の創作物においても天使やそれに関するキャラクターの名前として使用される。
  2. ドラッグオンドラグーン3』に登場するキャラクター。⇒アブディエル(DOD3)
  3. 真・女神転生Ⅴ』に登場するキャラクター。⇒大天使アブディエル
  4. 天国に涙はいらない』に登場するキャラクター。⇒アブデル

概要

アブディエル(Abdiel)は、旧約聖書におさめられたユダヤの歴史書『歴代誌』上巻5章においてイスラエルの十二支族を構成する部族の一つ、ガド人に連なる者として言及される人名であり、その名は“神の下僕”を意味する。


そして、イングランドの詩人ジョン・ミルトンは『失楽園』において上記のアブディエルを天使の名として採用・登場させている。

作中のアブディエルは『失楽園』第五巻においてサタンルシファー)が己の宮殿に配下の天使を招集し、神への反乱を宣言する場面で初登場する。

神が手ずから祝福を与えて天使以上の権能を持たせた御子(救世主)に対して天使である自分たちが拝礼を強いられる屈辱を理由に神への反逆を呼びかけるサタンに対して、アブディエルはすぐに反論を申し立てる。

アブディエルは「神が選んだ御子への従属は神からの正しき命令に他ならず、サタンの発言は御子を蔑ろにした上に神を軽視するものである。天使は神に造られた存在であるはずなのに神と同等と主張することもおこがましく、神と御子の律法に従ってこそ天使としての栄光、真の自由がある」旨を述べて今すぐにでも神へ謝罪をするように主張するが、他のサタン配下の天使たちはアブディエルの言葉に耳を貸そうとしなかった。

それどころか当のサタンは「我ら天使は神の被造物ではなく自らの生命によって天上世界に生じた者であり、その力も神から独立したものである。これから我らが行うこと(反乱)によって、神と同等であることを証明する」と述べて配下をさらに煽動し、仲間から孤立したアブディエルに対して早々に己の下から去って以上のことを神に報告するようにと嘲りの言葉すら浴びせたのだ。

対するアブディエルは怯むことなくサタンたちが必ず神に敗北することを指摘し、自らの意志で以て堂々とその場を立ち去って行った。

続く第六巻において神の下へ帰還したアブディエルは陣容を整えた天使の軍勢に出迎えられ、神の王座の前まで導かれた。神はたった一人でサタンたちに抗して真理を貫いたアブディエルを称賛し、戦列に加わってサタンたちを討伐するように命じる。

神の命令の下に出撃した天使の軍勢は王座を奪わんと攻め上るサタンたちと会敵する。兵数において互角の両軍はしばし睨み合いの状況となったが、アブディエルは反乱軍の先頭に立つサタンを見止めるや隊伍から外れて猛然と前線へ飛び出した。

目の前に現れたかつての配下に対してサタンは“神の奴隷”であることを甘受する天使たちの愚をなじるが、アブディエルは傲慢と無謀によって“自分自身の奴隷”に成り下がったサタンたちの醜悪さを罵り、を取って一撃を打ち込んだ。アブディエルが繰り出した剣撃はサタンの頭部を痛打して彼を十歩後退させた上に膝をつかせるという威力を見せ、さらにアブディエルの活躍を見て士気を上げた天使軍は敵軍へと総攻撃を開始した。アブディエルは敵の総大将を前哨戦で打ち破っただけにとどまらず戦場を駆け巡って奮戦し、反乱の徒となったアリエルアリオクラミエルたちに攻撃を仕掛けて圧倒している。

両軍の争いは三日に渡って続いたが、二万に及ぶ神の戦車を率いて出陣した御子によってサタンたちは打倒され、神に背いたすべての天使たちが堕天使として地獄へ落ちたことで天界を二分する大戦争は神の勝利に終わったのである。


以上のように、『失楽園』のアブディエルは多数の中で孤立しようとも己の内なる忠誠を全うする気骨の天使、暴力ではなく意志の力を以てサタンすらも打ち破る英雄的殉教者として描かれている。


関連タグ

歴代誌 ジョン・ミルトン 失楽園

天使 天使の一覧

曖昧さ回避

  1. 歴代誌』に登場する人名。『失楽園』において天使の名として採用されている事から、現代の創作物においても天使やそれに関するキャラクターの名前として使用される。
  2. ドラッグオンドラグーン3』に登場するキャラクター。⇒アブディエル(DOD3)
  3. 真・女神転生Ⅴ』に登場するキャラクター。⇒大天使アブディエル
  4. 天国に涙はいらない』に登場するキャラクター。⇒アブデル

概要

アブディエル(Abdiel)は、旧約聖書におさめられたユダヤの歴史書『歴代誌』上巻5章においてイスラエルの十二支族を構成する部族の一つ、ガド人に連なる者として言及される人名であり、その名は“神の下僕”を意味する。


そして、イングランドの詩人ジョン・ミルトンは『失楽園』において上記のアブディエルを天使の名として採用・登場させている。

作中のアブディエルは『失楽園』第五巻においてサタンルシファー)が己の宮殿に配下の天使を招集し、神への反乱を宣言する場面で初登場する。

神が手ずから祝福を与えて天使以上の権能を持たせた御子(救世主)に対して天使である自分たちが拝礼を強いられる屈辱を理由に神への反逆を呼びかけるサタンに対して、アブディエルはすぐに反論を申し立てる。

アブディエルは「神が選んだ御子への従属は神からの正しき命令に他ならず、サタンの発言は御子を蔑ろにした上に神を軽視するものである。天使は神に造られた存在であるはずなのに神と同等と主張することもおこがましく、神と御子の律法に従ってこそ天使としての栄光、真の自由がある」旨を述べて今すぐにでも神へ謝罪をするように主張するが、他のサタン配下の天使たちはアブディエルの言葉に耳を貸そうとしなかった。

それどころか当のサタンは「我ら天使は神の被造物ではなく自らの生命によって天上世界に生じた者であり、その力も神から独立したものである。これから我らが行うこと(反乱)によって、神と同等であることを証明する」と述べて配下をさらに煽動し、仲間から孤立したアブディエルに対して早々に己の下から去って以上のことを神に報告するようにと嘲りの言葉すら浴びせたのだ。

対するアブディエルは怯むことなくサタンたちが必ず神に敗北することを指摘し、自らの意志で以て堂々とその場を立ち去って行った。

続く第六巻において神の下へ帰還したアブディエルは陣容を整えた天使の軍勢に出迎えられ、神の王座の前まで導かれた。神はたった一人でサタンたちに抗して真理を貫いたアブディエルを称賛し、戦列に加わってサタンたちを討伐するように命じる。

神の命令の下に出撃した天使の軍勢は王座を奪わんと攻め上るサタンたちと会敵する。兵数において互角の両軍はしばし睨み合いの状況となったが、アブディエルは反乱軍の先頭に立つサタンを見止めるや隊伍から外れて猛然と前線へ飛び出した。

目の前に現れたかつての配下に対してサタンは“神の奴隷”であることを甘受する天使たちの愚をなじるが、アブディエルは傲慢と無謀によって“自分自身の奴隷”に成り下がったサタンたちの醜悪さを罵り、を取って一撃を打ち込んだ。アブディエルが繰り出した剣撃はサタンの頭部を痛打して彼を十歩後退させた上に膝をつかせるという威力を見せ、さらにアブディエルの活躍を見て士気を上げた天使軍は敵軍へと総攻撃を開始した。アブディエルは敵の総大将を前哨戦で打ち破っただけにとどまらず戦場を駆け巡って奮戦し、反乱の徒となったアリエルアリオクラミエルたちに攻撃を仕掛けて圧倒している。

両軍の争いは三日に渡って続いたが、二万に及ぶ神の戦車を率いて出陣した御子によってサタンたちは打倒され、神に背いたすべての天使たちが堕天使として地獄へ落ちたことで天界を二分する大戦争は神の勝利に終わったのである。


以上のように、『失楽園』のアブディエルは多数の中で孤立しようとも己の内なる忠誠を全うする気骨の天使、暴力ではなく意志の力を以てサタンすらも打ち破る英雄的殉教者として描かれている。


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曖昧さ回避

  1. 歴代誌』に登場する人名。『失楽園』において天使の名として採用されている事から、現代の創作物においても天使やそれに関するキャラクターの名前として使用される。
  2. ドラッグオンドラグーン3』に登場するキャラクター。⇒アブディエル(DOD3)
  3. 真・女神転生Ⅴ』に登場するキャラクター。⇒大天使アブディエル
  4. 天国に涙はいらない』に登場するキャラクター。⇒アブデル

概要

アブディエル(Abdiel)は、旧約聖書におさめられたユダヤの歴史書『歴代誌』上巻5章においてイスラエルの十二支族を構成する部族の一つ、ガド人に連なる者として言及される人名であり、その名は“神の下僕”を意味する。


そして、イングランドの詩人ジョン・ミルトンは『失楽園』において上記のアブディエルを天使の名として採用・登場させている。

作中のアブディエルは『失楽園』第五巻においてサタンルシファー)が己の宮殿に配下の天使を招集し、神への反乱を宣言する場面で初登場する。

神が手ずから祝福を与えて天使以上の権能を持たせた御子(救世主)に対して天使である自分たちが拝礼を強いられる屈辱を理由に神への反逆を呼びかけるサタンに対して、アブディエルはすぐに反論を申し立てる。

アブディエルは「神が選んだ御子への従属は神からの正しき命令に他ならず、サタンの発言は御子を蔑ろにした上に神を軽視するものである。天使は神に造られた存在であるはずなのに神と同等と主張することもおこがましく、神と御子の律法に従ってこそ天使としての栄光、真の自由がある」旨を述べて今すぐにでも神へ謝罪をするように主張するが、他のサタン配下の天使たちはアブディエルの言葉に耳を貸そうとしなかった。

それどころか当のサタンは「我ら天使は神の被造物ではなく自らの生命によって天上世界に生じた者であり、その力も神から独立したものである。これから我らが行うこと(反乱)によって、神と同等であることを証明する」と述べて配下をさらに煽動し、仲間から孤立したアブディエルに対して早々に己の下から去って以上のことを神に報告するようにと嘲りの言葉すら浴びせたのだ。

対するアブディエルは怯むことなくサタンたちが必ず神に敗北することを指摘し、自らの意志で以て堂々とその場を立ち去って行った。

続く第六巻において神の下へ帰還したアブディエルは陣容を整えた天使の軍勢に出迎えられ、神の王座の前まで導かれた。神はたった一人でサタンたちに抗して真理を貫いたアブディエルを称賛し、戦列に加わってサタンたちを討伐するように命じる。

神の命令の下に出撃した天使の軍勢は王座を奪わんと攻め上るサタンたちと会敵する。兵数において互角の両軍はしばし睨み合いの状況となったが、アブディエルは反乱軍の先頭に立つサタンを見止めるや隊伍から外れて猛然と前線へ飛び出した。

目の前に現れたかつての配下に対してサタンは“神の奴隷”であることを甘受する天使たちの愚をなじるが、アブディエルは傲慢と無謀によって“自分自身の奴隷”に成り下がったサタンたちの醜悪さを罵り、を取って一撃を打ち込んだ。アブディエルが繰り出した剣撃はサタンの頭部を痛打して彼を十歩後退させた上に膝をつかせるという威力を見せ、さらにアブディエルの活躍を見て士気を上げた天使軍は敵軍へと総攻撃を開始した。アブディエルは敵の総大将を前哨戦で打ち破っただけにとどまらず戦場を駆け巡って奮戦し、反乱の徒となったアリエルアリオクラミエルたちに攻撃を仕掛けて圧倒している。

両軍の争いは三日に渡って続いたが、二万に及ぶ神の戦車を率いて出陣した御子によってサタンたちは打倒され、神に背いたすべての天使たちが堕天使として地獄へ落ちたことで天界を二分する大戦争は神の勝利に終わったのである。


以上のように、『失楽園』のアブディエルは多数の中で孤立しようとも己の内なる忠誠を全うする気骨の天使、暴力ではなく意志の力を以てサタンすらも打ち破る英雄的殉教者として描かれている。


関連タグ

歴代誌 ジョン・ミルトン 失楽園

天使 天使の一覧

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  1. 歴代誌』に登場する人名。『失楽園』において天使の名として採用されている事から、現代の創作物においても天使やそれに関するキャラクターの名前として使用される。
  2. ドラッグオンドラグーン3』に登場するキャラクター。⇒アブディエル(DOD3)
  3. 真・女神転生Ⅴ』に登場するキャラクター。⇒大天使アブディエル
  4. 天国に涙はいらない』に登場するキャラクター。⇒アブデル

概要

アブディエル(Abdiel)は、旧約聖書におさめられたユダヤの歴史書『歴代誌』上巻5章においてイスラエルの十二支族を構成する部族の一つ、ガド人に連なる者として言及される人名であり、その名は“神の下僕”を意味する。


そして、イングランドの詩人ジョン・ミルトンは『失楽園』において上記のアブディエルを天使の名として採用・登場させている。

作中のアブディエルは『失楽園』第五巻においてサタンルシファー)が己の宮殿に配下の天使を招集し、神への反乱を宣言する場面で初登場する。

神が手ずから祝福を与えて天使以上の権能を持たせた御子(救世主)に対して天使である自分たちが拝礼を強いられる屈辱を理由に神への反逆を呼びかけるサタンに対して、アブディエルはすぐに反論を申し立てる。

アブディエルは「神が選んだ御子への従属は神からの正しき命令に他ならず、サタンの発言は御子を蔑ろにした上に神を軽視するものである。天使は神に造られた存在であるはずなのに神と同等と主張することもおこがましく、神と御子の律法に従ってこそ天使としての栄光、真の自由がある」旨を述べて今すぐにでも神へ謝罪をするように主張するが、他のサタン配下の天使たちはアブディエルの言葉に耳を貸そうとしなかった。

それどころか当のサタンは「我ら天使は神の被造物ではなく自らの生命によって天上世界に生じた者であり、その力も神から独立したものである。これから我らが行うこと(反乱)によって、神と同等であることを証明する」と述べて配下をさらに煽動し、仲間から孤立したアブディエルに対して早々に己の下から去って以上のことを神に報告するようにと嘲りの言葉すら浴びせたのだ。

対するアブディエルは怯むことなくサタンたちが必ず神に敗北することを指摘し、自らの意志で以て堂々とその場を立ち去って行った。

続く第六巻において神の下へ帰還したアブディエルは陣容を整えた天使の軍勢に出迎えられ、神の王座の前まで導かれた。神はたった一人でサタンたちに抗して真理を貫いたアブディエルを称賛し、戦列に加わってサタンたちを討伐するように命じる。

神の命令の下に出撃した天使の軍勢は王座を奪わんと攻め上るサタンたちと会敵する。兵数において互角の両軍はしばし睨み合いの状況となったが、アブディエルは反乱軍の先頭に立つサタンを見止めるや隊伍から外れて猛然と前線へ飛び出した。

目の前に現れたかつての配下に対してサタンは“神の奴隷”であることを甘受する天使たちの愚をなじるが、アブディエルは傲慢と無謀によって“自分自身の奴隷”に成り下がったサタンたちの醜悪さを罵り、を取って一撃を打ち込んだ。アブディエルが繰り出した剣撃はサタンの頭部を痛打して彼を十歩後退させた上に膝をつかせるという威力を見せ、さらにアブディエルの活躍を見て士気を上げた天使軍は敵軍へと総攻撃を開始した。アブディエルは敵の総大将を前哨戦で打ち破っただけにとどまらず戦場を駆け巡って奮戦し、反乱の徒となったアリエルアリオクラミエルたちに攻撃を仕掛けて圧倒している。

両軍の争いは三日に渡って続いたが、二万に及ぶ神の戦車を率いて出陣した御子によってサタンたちは打倒され、神に背いたすべての天使たちが堕天使として地獄へ落ちたことで天界を二分する大戦争は神の勝利に終わったのである。


以上のように、『失楽園』のアブディエルは多数の中で孤立しようとも己の内なる忠誠を全うする気骨の天使、暴力ではなく意志の力を以てサタンすらも打ち破る英雄的殉教者として描かれている。


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