概要
ブルーアーカイブに登場する生徒(キャラ)は、1人1人独自の形状をした天使の輪のような「ヘイロー」を頭上に浮かべている。
ちなみに天使の輪の正式名称は“エンジェルヘイロー”または“エンジェル・ハイロゥ”である。
作中描かれるキヴォトス内イベントとして「晄輪大祭」が登場している。したがってヘイローをあえて漢字表記すれば「晄輪」となるが、公式非公式を問わず当記事で説明されるヘイローについて漢字表記は用いられていない。
複雑な形状をしたものもあれば、シンプルなものや機械的なもの、本人の特徴を表したものまで、色も単色から複色、グラデーションがかかっているものや金属光沢のあるものまで、その種類は千差万別。
浮かんでいる位置も頭の真上や後頭部寄り、横や斜めにずれていたりと個人差があるが、デフォルトの位置は決まっているようだ。
実際にゲーム内の編成画面でキャラクターをドラッグした際は、モーションに応じて動くだけでなく、どれだけ激しく動かしても追従し、逆に押し付けると反発して一定の距離をとる。
なお「1人1人独自」のとは書いたが、大人の事情によりデザインされているのはプレイアブルかそれに準ずるキャラだけで、いわゆるモブ生徒たちは皆シンプルな輪っかで描写されている。
公式の設定
ヘイローをもつのはキヴォトスの女生徒達だけであり、一般市民(動物姿のキャラクター達)やロボットやオートマタ、怪人達などはもたない。
また細かな特徴として“ヘイローは影が投影されない”、“鏡には映る”、“本体との間に帽子などの物質が間に挟まっていても影響を受けない”との説明があった(英語版公式4コママンガなどではユズの入ったロッカーの天井の上にヘイローが浮かんでいるコマもある)。
このことからヘイローは1種のホログラムのようなもので、物理的な存在ではないようだ。
気絶中や就寝中など、意識がない時は消える様で、アニメPVにてシロコがベッドで目を覚ます直前にヘイローが頭上に出現しており、ロード画面でも寝ているジュリやヒナタ、ゲテモノを口にして気絶したジュンコの頭上からはヘイローか消えていた他、国内版の4コマでは便利屋面々やヒマリが寝ていたり、チェリノがのぼせたりマリナが気絶した際に消えている為、ヘイローは“意識の具現化”でもあると思われる。
ちなみにモエの家具モーションでは初めから完全にヘイローが消えているが、マリナやヒナタの家具モーションでは寝落ちする際にヘイローがどのように消えるかが見ることが出来る。
ホシノの家具モーションではなぜかヘイローが消えないが、ホシノはやや特殊な経歴を持つ生徒であり、一見眠っているように見えても意識を保っている(周囲への警戒を解いていない)可能性は十分に考えられる。
破壊
ヘイローが一体なんなのか、まだまだ謎は多いものの、共通認識としてキヴォトスの生徒にとってヘイローは命・人格に相当する重要な存在であり、ヘイローが消失する=死、または廃人になってしまうことが判明している。
- どちらが原因でどちらが結果であるかについては、2023年現在明確な設定は開示されていない。ただし、最終編では個別のケースとして前後関係を推測可能な描写が登場する。(後述)
ストーリー内ではヘイローの破壊方法として、肉体の限界を超えるような致命的なダメージを与える、または与え続けることによって破壊できる、と述べられている。
つまり、ヘイローを破壊すれば死ぬのではなく、本体が死ねばそれに伴って破壊されるという事であり、「ヘイローを壊してほしい」という言葉が持つ意味は「殺してほしい」ということになる。
ヘイローは物理的存在ではないので、ヘイロー自体に銃弾を撃ち込もうが、爆破しようが、本体そのものに影響はない。そのためヘイローのみを狙った殺害行為は不可能かつ無意味である。
しかしながら、ヘイローは生徒の人格や意識の具現化的存在であるため、後述するゴルコンダの爆弾のように、肉体は無傷でもヘイローに直接干渉できる力で何かされた場合、生命活動に深刻な影響が出ることは変わらないようだ。
具体的にどれほどのダメージで死に至るかは不明で、ストーリーでは5.56mm級のマガジン1つ分、約30発を近距離で打ち込まれても気絶する程度であった。
一方、ユスティナ聖徒のミメシスは複製体のためか、比較的少ない弾数で倒すことができ、倒されたユスティナのミメシスは塵になるように消失していく。
アリウス分校やゲマトリアは『ヘイローを破壊する』という爆弾を有していたが、詳しく描写されなかった。しかし制作者である、ゴルコンダ曰く「先生には効果が無い」との事で、ゴルコンダの『テクスト』の能力によって、“本来触れられないはずのヘイローにのみ直接ダメージを与えられる”という力を付与された、かなり特殊な爆弾だと推察されている。
最終編では「(別の世界線だが)ヘイローが砕け散っている」カットが登場し、これによってどのようにヘイローが壊れるのかが明らかになった。持ち主が絶命した場合、ヘイローはガラスが割れるかのように砕け散ってしまうようである。
つまり少なくとも上記描写においては「死」→「ヘイロー破壊」の順に因果関係が生じている事になるが、生徒の生命とヘイローの関係が常に同様の順であるか否かは依然不明なままである。
公式における例外
天童アリスは生徒としてミレニアムに所属する前(AL-1Sとして稼働していた段階)からヘイローを伴っていた。
コラボシナリオのキャラクターであるため厳密に公式設定と合致するか不明であるが、初音ミク(ブルーアーカイブ)もミレニアムが用意した人工の肉体にヘイローを伴ってキヴォトスに降り立っている。
デカグラマトンやその預言者は生徒ではないにもかかわらずヘイローを有している。デカグラマトンの預言者が有するヘイローについてゲーム内では何一つ言及されておらず、まつわる設定の一切は現時点で不明である。
一方で先述のインタビュー内ではデカグラマトン(の預言者)について「生徒ではないがヘイローを持つ唯一の例外」として直接名指しされており、少なくともヘイローであることは保証されているどいう点でゲーム内の詳細な描写に先んじた公式設定開示がなされていると言えよう。
例外?
アロナやプラナもヘイローを保持しているが、彼女たちのものはその時の感情によって色や形状が変化し、また居眠りしている間も消えない。
同様の現象が起きているキャラは他に存在せず、彼女はシッテムの箱のOSである事から、他の少女たちとは性質が違うのではないかとユーザーからは推測されている。
作中のスチル(一枚絵)や初期タイトル画面などではサンクトゥムタワー周辺を飛ぶ飛行船などにもヘイローのような形状の光輪が確認できるが、こちらについては2023年現在公式および作中で一切の言及がなされておらず、ヘイローのように見えるただの光輪である可能性もある。
余談
ヘイロー忘れ
世界観的にも重要で、各キャラのアイデンティティとも言えるヘイローだが、意外と形状が複雑な上、折角描いても配置やアングル次第でほとんど見えなくなってしまう(実際にカフェで左右を向いていると、謎の線状態になってヘイローがよく見えなくなる生徒も多い)、案外描き手泣かせな要素でもある。
それ故(意図的な省略か単なる書き忘れかは問わず)公式・二次問わずヘイローが存在しないイラストもたびたび見受けられ、特にtwitter等では投稿後にヘイローを忘れたことに気づき、後程描き足して再投稿する流れが度々見られる。
作品内外でそれぞれ難儀な性質を持つヘイローであるが、作品外の二次創作事情としては生徒それぞれのヘイローを再現したフリーテクスチャ素材や一部3Dモデルが有志の手で作成・無償公開されている。イラストを描きたい生徒に対応する素材が運良く公開されており、利用に抵抗がないなら規約を確認しつつ活用するとよいだろう。
関連イラスト
早瀬ユウカのヘイロー
小鳥遊ホシノのヘイロー
飛鳥馬トキのヘイロー
その他、生徒たちのヘイローの形については個別のキャラクター記事にて参照。
ヘイロー素材
関連タグ
ヘイロー…ブルーアーカイブ以外はこちらへ。