概要
盗賊王ガノンドロフが魔王ガノンとなった姿で愛用する武器の一つ。神々のトライフォースにて初登場。
太古に封印された暗黒の武器であり、大魔獣と化したガノンの体格にふさわしい巨大な槍である。
神々のトライフォースでの登場以降は夢をみる島でガノンに化けたシャドーが使用する他、初代をベースとしたBSゼルダの伝説にも登場しており、ハイラル百科でも魔獣ガノンの代表的な武器として紹介されている。
ひとたび放り投げるとオーディンのグングニルのごとく、まるで槍そのものが自分の意思を持つかのように自動的に所有者の手へと戻っていく。
振り回すことで炎を発生させることができ、生じた炎を火の鳥と変えて飛ばしたり、回転中に青白い炎を放つなど槍そのものを振るう以外にも多彩な攻撃方法ができる。
魔王ガノンはこの性質をよく理解しており、トライデントの使用時には瞬間移動によって放り投げた槍の軌道を操ることで、姿を消しながら一方的な蹂躙を行うのだ!
かぢばあたる著『神々のトライフォース』では、槍ではなく杖と呼ばれていた(デザインもゲームとは異なる)。
その一撃は振り下ろしただけで床を砕き、衝撃によってリンクの衣服に傷をつけるなどすさまじい威力を披露している。直後に放った突きの一撃では、なんと壁を吹っ飛ばしてしまった。
この作品ガノンは、遠距離では魔法、近距離ではトライデント、それより近い間合いでは拳で攻撃と隙の無い立ち回りを披露している。
ガノン以外のトライデントの使用者?
実はトワイライトプリンセスに登場したミドナも影の結晶石で異形へと姿を変えたとき、三叉槍を使用している。
実のところ人外の体格に見合ったこれだけの巨大な槍を誰が生み出したのかなどトライデントの出自には謎が多く、かつてトライフォースを狙って強大な魔力で聖地を手に入れようとした影の一族の遺産の一つなのかもしれない。
余談
乱丸著「ゼルダの伝説」では、力のトライフォースを持つガノンは不死身に近い存在だったため、対抗するべくリンクはマジカルソードと知恵のトライフォースを融合させて一振りの槍を生み出した。これによってガノンは額を貫かれて消滅した。
槍を使ったのはリンクであるが、ガノンと槍が一緒に描かれた展開である。
また乱丸ガノンは独自要素として「元々は人間から生まれた存在(人間が「ガノン」になったのではなく、ガノンという人間から「ガノン」が生まれた)」「コウモリをモチーフとしている」「魔法を使う男性の体内に潜んでおり、ラストバトル直前に抜け出す」などなど神トラガノンとよく似ている。
ティアーズオブザキングダムのガノンドロフも戦闘では槍を使用する。ただし投げては来ず、猛スピードで突進攻撃をして来る。