概要
呪術を用いて人に仇なす人間のこと。
自身に宿った呪術の才を、非術師(一般人)の守護のために行使するのが呪術師とすれば、その真逆の行為、即ち自身の欲望や快楽追求のために非術師を呪い、殺害するために力を行使する者達も少なからず存在する。呪術界では彼らを「呪詛師」と総称し、警戒している。
非術師に目視不可能な呪術の行使は、一般社会では裁くことも不可能な完全犯罪をも可能たらしめる。故に報酬を求め、積極的に呪殺を生業とするものが大半を占める。これに便乗し、非術師でありながら依頼人と呪詛師の仲介業者となって巧みに共存関係を構築する者もいる。
呪力を宿したが故に迫害を受け、同じ境遇の者と家族のように身を寄せ合ったり、同じ理想を胸に同志が集うなど、呪詛師同士が徒党を組むことも少なくない。だが所詮は烏合の衆であり、大抵の場合、呪術師に認知され次第葬られる。歴史上においても、組織化した呪詛師集団の寿命は極めて短命である。