人物
1987年10月8日生まれ。愛知県名古屋市生まれ、神奈川県横浜市育ち。
愛称は「あーや」。玉川大学芸術学部メディア・アーツ学科中退。
スペースクラフト(子役時代~2011年8月)⇒Grick〈バーニングプロダクション傘下〉(2011年8月21日~)所属。
『涼宮ハルヒの憂鬱』の主人公・涼宮ハルヒ役を演じたことで知名度を上げた。
現在は声優業のほか、バラエティ番組などに出演しタレントとして活動することも多い。
ただし、『ハルヒ』以前にも子役やアイドルグループとしての活動歴があるため、実際には「一周して戻ってきた」状況とも言える。
また近年はミュージカルを中心に舞台女優としての活動も多く、『レ・ミゼラブル』エポニーヌ役、『レディ・ベス』レディ・ベス役、『モーツァルト!』コンスタンツェ役等、主演やヒロイン、それに準ずる大役で出演している。
彼女の卓越した演技から想像するのは難しいが、元々は大人しい性格であまり喋らず学生時代でも一人で本を読んでいるタイプで、根っからの読書好き。華奢で小柄な外見とは裏腹に、強い信念とプロ意識の高い持ち主。
2017年のアニサマでは後藤邑子さんがご病気で満足に踊れない分は自分(と茅原実里さんも)が人一倍に踊らないと張り切るほど、FNS歌謡祭でコラボがあった時も踊る前に二人(茅原さんと後藤さん)に相談したりなど実直でひたむき。
小さい頃から宝塚を観ていて、高校生の頃に友達の影響もありさらにはまる。
和央ようかさんと花總まりさんの頃の宙組ファンで、ずっと追っかけていて、水夏希さんも大好きである。
経歴
初めての夢がミュージカル・スター。
幼少の頃に、父親の仕事の関係でニューヨークに住んでいてブロードウェイ・ミュージカルを見たのがきっかけ。
8歳頃からアマチュアのミュージカルに出演して、10歳から児童劇団に入る。
小学高学年で入ることを決め、「今からこの仕事を選ぶなら一生の仕事になるように」と言われて両親と約束をした。迷った時も悩んだ時もそれを忘れないように心がけている。
「アニー」のオーディションがあったが、前日に熱が出たりするなどのあがり症(2019年のうたコンではアニーの劇中歌「トゥモロー」を歌唱することができた)。
当時、「涼宮ハルヒの憂鬱」が大ヒットし、大学に進学したばかりだったが、仕事と学業の両立が難しく何度も倒れてしまい、二週間で休学をせざるを得なかった。
声優になるまでの基礎をきちんと学んでいなかったこともあってレギュラーの仕事が増えても、声優としての自信がいつまでも持てなかった。
普段の性格からハルヒの性格はギャップがあり、自分が思っている以上にファンから求められるのがハルヒそのもので悩んでいたこともあり、全ての行動をお芝居だと解釈することで発言やステージの立ち方までハルヒに寄せていたことで乗り切っていた。
苦悩した時もあったが諦めない粘り強さを持つハルヒの思考にいつも励まされていた。
元々、声優が本業と思われるようになったのは「涼宮ハルヒの憂鬱」の前例のない挑戦や革新的なアニメ作品であり、本人が歌唱する劇中歌の名シーンなども有名となり、丁度ツイッターなどSNSが普及し始める時代という背景もあり飛躍的に拡散されたためでもある。
一ヶ月休まなければいけないと病院から言われたところ、一週間で退院しなければならないという過密なスケジュールから仕事を続けられる自信がなくなる。後にスペース・クラフトを退所。
本格的なミュージカルの初出演は2011年の「嵐が丘」。二十代半ばでようやく夢が叶う。
アイドルや声優を通して得た経験やスキルが、芝居に上手く活かせるようになってきたタイミングでお話を頂き、舞台に挑戦する決意をする。
2013年、2015年には「レ・ミゼラブル」。レ・ミゼラブルの挑戦は山崎育三郎さんに『嵐が丘』で共演したとき、「綾ちゃん、エポニーヌやりなよ」と言われたのがきっかけ。オーディションを受けて見事、合格する。
続けて「モーツァルト」のコンスタンツェ役にも抜擢される(2018年にも同じ役を再演)
2014年、レディ・ベスの初演の公演中にお父様が亡くなる。
2016年にニューヨークに短期留学
短期留学のきっかけは子役の劇団以来、舞台のレッスンを受けたことがなかったため一度しっかりと時間を作って学ぶために、日本に帰ってきて仕事が無くても当たり前という覚悟の上で半年間お休みをいただく。
知り合いがいない状況、慣れない海外で初めての一人暮らしで体調を崩してしまうがなんとか語学学校に行きながら、ボイトレの先生探しから初めて通い始め、朝と放課後にレッスンや観劇をする生活を4ヶ月送る。
留学の時にボイトレの先生に言われるまで自分への評価が低く、「ニューヨークにひとりでレッスンに来ていることの意味が分かる?」と言われて自分に対してのハードルが高すぎたことに気づき、自分を褒めることも大切なのだと学んだ。
2017年にはレディ・ベスの再演。
2018年にはAll About ミュージカル・アワードで「ブロードウェイと銃弾」という作品で新星賞を受賞。
女優部門11位、作品賞5位『ブロードウェイと銃弾』、再演賞3位『モーツァルト』を受賞する。
2019年のクラウド・ファンディングでは二つのLIVE形式を企画して「アニメ」と「ミュージカル」のソロライブを開催する。
現在はゲームなどの声優の不定期の仕事などを引き受けているが、本来が舞台の仕事が本業なので、長期のアニメの声優となると舞台や稽古など重なるとスケジュールの調整が難しいため多忙期(ハルヒなど)に比べると大幅に無くなっているが、体調管理などを考慮しながら滞りなく仕事を続けている。
2021年にはブロードウェイと銃弾の再演(前年と同じ役)の予定。
完売女王
ブレイク以降のタレント活動において、一時グラビアアイドルとしての展開もした事がある。
松浦・上戸・平山・木口等々、「あや」にはおっぱいに定評のある名前というイメージがあるが、実際のところ本人のスタイルは歴代の外の人に例えると、いかにもグラビア向けなこちらよりもこちらに近い。
もっとも某友人が写真集を評して「いいケツしてますよ」と語ったようにトータルバランスとしては必ずしも悪くなく、またこの人やこの人の人気が示すように世の中おっぱい星人だけではない、という背景もあり、グラビアが掲載された雑誌は完売が続出した。
しかしカレンダーで盛大にやらかしてしまい、散々ネタにされて凹んだのか、次第に露出度は減る方向へ。
外の人繋がり(自分自身の)
『お願い!ランキング』等に出演する料理研究家・森崎友紀が平野と似ている、と言われ出したのが2009年末頃。言わば第二の「水樹・眞鍋現象」である。
そんな二人が『中居正広のミになる図書館』2013年7月16日放送回でまさかの共演。しかし番組中での絡みは無いままに終わってしまい、また互いのブログで話題にする事も無かったので、水樹&眞鍋と異なり接点は出来ていない模様。
主な出演作
アニメ
イラスト無し
室田アイ@豆腐小僧
以下@ジュエルペットシリーズ
ガーネット@ジュエルペットシリーズ | 早乙女小町@ジュエルペットサンシャイン | 赤城緑@ジュエルペット きら☆デコッ! |
ゲーム
※1 元々は『ファイナルファンタジー11』のNPC。ディシディア登場時にボイスが付いた。
※2 この作品ではネオン役の他にテーマソング『Harmonia vita』の歌唱も担当
その他
主なテレビ出演
ピカルの定理(2010年)
舞台・演劇
2011年
嵐が丘 - キャサリン 役(ヒロイン) (注 1:安倍なつみとダブルキャスト)
2012年
戯伝写楽 -その男、十郎兵衛- - 浮雲 役
ウサニ - ウサニ 役(主演) (注 2:真野恵里菜とダブルキャスト)
2013年
レ・ミゼラブル - エポニーヌ 役 (注 3:笹本玲奈、昆夏美、綿引さやかとクアドラプルキャスト)
2014年
レディ・ベス - レディ・ベス 役(主演) (注 4:花總まりとダブルキャスト)
W・シェイクスピア HUMAN - ジュリエット役
モーツァルト! - コンスタンツェ 役(ヒロイン) (注 5:ソニンとダブルキャスト)
2015年
モンティ・パイソンのスパマロット - 湖の貴婦人 役(ヒロイン)
レ・ミゼラブル - エポニーヌ 役 (注 3:笹本玲奈、昆夏美、綿引さやかとクアドラプルキャスト)
2016年
エドウィン・ドルードの謎 - ローザ・バッド 役(ヒロイン)
マーダー・バラッド - サラ 役 (主演)
2017年
コメディ・トゥナイト! - お美津 役
レディ・ベス - レディ・ベス 役(主演) (注 4:花總まりとダブルキャスト)
2018年
ブロードウェイと銃弾 - オリーブ 役
モーツァルト! - コンスタンツェ 役(ヒロイン) (注 6:生田絵梨花(乃木坂46)、木下晴香とトリプルキャスト)
2019年
1月〜2月 -ミュージカル『レベッカ』 わたし 役(主演) (注 7大塚千弘、桜井玲香(乃木坂46)とトリプルキャスト)
9月~10月 舞台『仮面山荘殺人事件』
12月 -ミュージカル『ロカビリー☆ジャック』 サマンサ・ロッシ 役
2020年
3月 『サンセット大通り』 ベティー・シェーファー 役
【コロナの影響で公演が中止】
8月 THE MUSICAL CONCERT AT IMPERIAL THEATRE (ProgramCで出演)
9・10月 『Gang Showman』 メアリー役
2021年
1月5日(火)~11日(月) NEW YEAR’S Dreamに出演
4月24日 フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート
【コロナの影響のため延期だったが開催される予定】
5月 ブロードウェイと銃弾 - オリーブ 役
関連タグ
平野文:同業で同じ苗字だが血縁関係はない。「文」が「あや」とも読めるため混同されることがある(こちらの読みは「ひらの・ふみ」で、平野は旧姓)
関連リンク
平野綾オフィシャルブログ『AsH』