キュラソー(名探偵コナン)

きゅらそー

劇場版『名探偵コナン純黒の悪夢』に登場するゲストキャラクター。

概要

黒の組織の幹部。組織のナンバー2・ラムの腹心であり、情報収集のスペシャリスト。

銀色のロングヘアーとオッドアイ（左が青、右目は虹彩と網膜が同じ色で透明に見える）が特徴。

任務遂行中に事故から記憶喪失に陥っていたが、江戸川コナンや少年探偵団と出会い親しくなる。しかし、ある理由から組織に命を狙われることになる。

脳にある損傷により高精度の記憶能力を持つ。コードネームである『キュラソー』にちなんだ五色のプラカードを使って膨大な情報を記憶することが出来る。

記憶を失う前の性格は、組織の中でもかなり粗暴（はっきり言えば凶暴）であり、一般人の車両を平気でクラッシュさせたり、逃走中に立ちふさがる赤井秀一に対し「轢き殺してやるよ！」など、かなりキツい言葉使いを用いる。

一方で記憶喪失になった時には真逆の大人しい性格になり、多少の戸惑いは見せながらも元太達と一緒にダーツやオセロゲームを楽しんでいる。

また記憶喪失後も身体能力は抜群で、不注意により観覧車乗り場から落ちてしまった元太を間一髪で助け出している。

過去に「組織にとって都合の悪い情報」を知ってしまった事で、ベルモットに殺されかけたが、キュラソーの能力を重宝するラムの計らいにより難を逃れた過去を持つ。

終盤で記憶を取り戻し、一度は組織に戻ろうとしたが、探偵団の子供たちと過ごした時間を経て「今の自分の方が気分がいい」と組織を裏切る。

途中で灰原と遭遇し、彼女が幼児化したシェリーであることに気付くが、彼女をジンたちの元に連れ出そうとはせず、その場から逃げるように促し、子供達が観覧車に取り残されている事を知ると彼女の裏切りを察したジンたちのオスプレイからの攻撃を一点集中させる為に自ら囮となる。

最期は脱輪して転がり出した観覧車を止めるべく、腹部に鉄骨が刺さる重傷を負いながらも建設中エリアにあった重機を使って特攻しなんとか観覧車を止めるが、自身は操縦席ごと潰された上に爆発に巻き込まれ、身元の判別が不可能な遺体となって発見された。

子供たちから貰ったダーツゲームの景品である白いイルカのキーホルダーを最後まで大切に持っており、ラストで彼女と同じく潰れてしまったそれを見たコナンは､「記憶(memory)じゃなく、思い出(memorial)だよ･･･全部黒こげになっちまったけどな・・・」と呟いている。