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闇を呼ぶ少女たち

かいじゅうよりもにんげんのほうがよっぽどおそろしい

ウルトラマンダイナ第18話のサブタイトル。
目次 [非表示]

予告

女学園の周りで連続する、人間消失事件

少女達の呪文が闇から恐ろしい魔物を招き寄せた!

次回、ウルトラマンダイナ『闇を呼ぶ少女たち』お楽しみに


あらすじ

S2地区にて、人間の失踪事件が多発していた。スーパーGUTSが調査した結果、失踪した人間のうち数名が聖南女子学園という女子校の生徒であることが発覚し、アスカ・シンユミムラ・リョウは聖南女子学園へと調査へ向かった。

学園長室で、学園長の話を聞くアスカ達。学園長は生徒たちの失踪に思い当たる節はないという。そこにエリカという生徒が本を返却しにやってきた。本のタイトルは「闇を呼ぶ儀式」というかなり怪しいもの。立ち去るエリカだったが、彼女はスーパーGUTSの動向を探りミズキとサヤという友人二人と共にある計画を企てていた。

学園からの帰り道、アスカとリョウは道に迷ってしまった。その時突然、空中から謎の悪魔が二人の乗っていた車「ゼレット」を引っ張った。アスカ隊員は引っ張られている方向へターンしゼラアリアン砲を発射すると、悪魔は消え去った。実は、エリカはアスカたちの写真を撮影し、その写真を使った黒魔術で「シジルさん」という悪魔を呼び出して、邪魔なアスカたちを消そうとしていたのだ。

計画が失敗したエリカは仲間が必要だと考え、性格の悪い先輩のアキホに目をつけられて水泳部で孤立する、ユウキという少女を引き入れようとする。


エリカ「私たちってさ、子どものころからいつも損な役回りばかりだった。そろそろ報われてもいいと思わない?」

ユウキ「え……」

エリカ「あんな先輩いなくなればいいでしょ?」


一方、リョウはこれまでの事件の発生現場を線でつなぐと、ペンタグラム、即ち五芒星が描かれることに気づく。リョウはアスカとともに、五芒星が完成する最後の地点で待機する。


エリカ「この中心に、憎んでる相手の写真を備えれば完成。後は、シジルさんが全てうまくやってくれるわ。」

ユウキ「シジルさんって?」

エリカ「シジルさんはね、弱い者、心の綺麗な者の味方なの。だって悪い人間に罰を与えてくれるんだもん。ユウキ、私達はね、選ばれた人間なのよ!」


儀式を行い、アキホは出現した悪魔に引き寄せられるが、アスカたちによって救出される。

再び聖南女子学園を訪れたアスカたち。そこでリョウは学園長室に入るが、現れた学園長の魔術を受けて壁に磔にされてしまう。事件の犯人はビシュメルという人間が太古から「悪魔」という概念で認識していたエネルギー体だった。


リョウ「やっぱり……あなたが黒幕?」

学園長「誤解しないでちょうだい、私はただ可哀想な娘達の望みを叶えてあげただけ。」

リョウ「ふざけないで!自分の餌を手に入れる為に、単に利用しただけじゃない!」

ビシュメル「利用される奴がバカなんだよ!だがもう、くだらぬ遊びも終わりだ。既に俺様のパワーは満ち足りた。後は自らの力で、愚かな人間共を恐怖と絶望に塗り込めてやる!」

リョウ「そんな事、させない!絶対に!!」

ビシュメル「もっと怒れ、喚け!お前のその憎しみも、俺様にとっては最高のごちそうだぜ!フハハハハ!」


ビシュメルは学園長を吸収して成り替わり、エリカたちを利用して人間の魂を吸収し実体化しようとしていたのだ。そして、ビシュメルは最後にリョウの怒りと恐怖をその魂と肉体と共に吸収し、巨大化する。

アスカはウルトラマンダイナに変身。格闘戦で優位に立つも、ビシュメルの放つ電撃や周囲のものを利用した念動力攻撃に対抗するため、ミラクルタイプにチェンジする。しかし、ビシュメルは取り込んでいるリョウ達の魂をダイナに見せつけ、闇の中でもがき苦しむその姿にダイナは攻撃の手を止めてしまう。


プールにてユウキはエリカと対峙する。

ユウキ「こんなの、絶対間違ってるよ!エリカ、子供の頃から人一倍優しかったじゃない!なのに、どうして!?」

エリカ「そのお蔭で損ばかりしてきたのよ!好きな物横取りされたって、ずっと我慢してきた!でももう限界よ!私が幸せになって何がいけないの!?その邪魔をする奴は皆消えちゃえばいいのよ!」

ユウキ「嫌いな人間を消していって一体誰が残るの!?最後は一人ぼっちになるに決まってる!好きな所も嫌いな所もあるから人間なんじゃない!ぶつかり合うから友情だって生まれる!貴方達はただ、自分が傷つくのが怖いだけの臆病者じゃない!私、もう協力なんかしない!人間じゃない物に頼ってまで、幸せになんかなりたくない!」


プールからユウキに引き上げられたアスカはミズキとサヤに語り掛ける。それによって二人の心境にも変化が現れた。

アスカ「まだ分かんねえのか?!よく見ろ!あれが人間を幸せにしてくれる、優しい奴に見えるか!?」

ミズキ「エリカ、あれは悪魔だよ!」

サヤ「私達間違ってた、きっと間違ってたんだよ!」

エリカ「そんなはずないじゃない!たとえ悪魔でも、私には…」

と同時にユウキはエリカを殴った。

ユウキ「ごめん。でも、いい加減目を覚ましてよ!昔のエリカに戻ってよ!お願いだから!」


アスカ「あの化け物は俺が倒す、君達は安全な場所に逃げろ!」

エリカ「勝てるはずないじゃない、殺されちゃうわよ!」

アスカ「それでも行く!絶対に逃げないってのが、俺の信念なんだ!」


ユウキに諭され心を入れ替えたエリカは、ビシュメルを呼び寄せた魔法陣を封印することを決めた。最初は心臓のように鼓動する魔法陣を怖がるも、一人じゃだめでも4人ならばとエリカとユウキそしてミズキとサヤの4人で手をつなぎ、魔方陣を封印する。

エリカ「ミズキとサヤの手って、こんなに暖かかったんだね。」

ミズキ「いつも握ってたはずなのに…」

サヤ「全然、気付かなかったね」

それによってビシュメルは弱体化。そこに放たれたレボリウムウェーブでビシュメルはブラックホールの中へ消えた。


魔法陣を封印した際にビシュメルに取り込まれていた人々の魂と肉体は解放され、リョウも無事戻って来た。リョウはこの世界には、宇宙の他にもまだまだ探求しなきゃならない闇がたくさんあると語り、アスカは一番不可解な闇は、人の心の中にあるのかもしれないと語るのだった。


ビシュメルが封じられ、魔方陣を中心に意識を失っているエリカ達。しかしその手はしっかりと握られているのだった。


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