概要
尻尾で衣服が押し上げられ、布が張っている様子をテントに喩えた表現。
基本的には、布が三角形のテント(ワンポールテント)のように押し上げられている様子を指す。
しかし、テントのような形になっていなくても、尻尾により布が張られていれば尻尾テントとして扱う。
例えば尻尾がズボンの中で丸まってズボンのお尻の部分を膨らませている状態や、尻尾が体に沿って(例えば足の方向に沿って)、その形がズボンにぴっちり浮き上がっている状態でも尻尾テントとなる。
尻尾がズボンに収まりきらずはみ出ていたり、布が破れていて尻尾が部分的に露出している場合でも、尻尾により布が張られてさえいれば尻尾テントである。
獣化ジャンルとの関連
「尻尾テント」自体は上記の概要にある内容で要件が満たされるが、元から尻尾が生えているキャラクターが尻尾テント状態になる事は稀で、基本的には人間が他種の生物へと変化する描写(transfur)の中に組み込まれることが多い。
着衣状態の人間から尻尾が生えてきて、ズボンやパンツなどの衣服が尻尾により押し上げられると、尻尾テントの状態となる。
そのまま尻尾が衣服の中で成長して、限界まで膨らんだ衣服が破れ、尻尾が勢いよく飛び出す事が多い。
獣化においての尻尾テントの効果
尻尾テントの状態を介することで、例として、以下のような効果が得られる。
- 初めての獣化で尻尾から変化が始まる時、衣服の中で尻尾が蠢いている様子から「自分の体で得体の知れない何かが大きくなってきている」とキャラクターに関心を持たせたり、恐怖させたりできる。
- 衣服の中で成長していく尻尾が、変化に戸惑うキャラクターの恐怖や焦りの感情を増幅させてくれる。
- 衣服は「人間らしさ」のあるアイテムなので、それが尻尾によって引き裂かれそうになったとき「人間らしさの喪失」が迫ってきている感じを視覚的に演出できる。
- 尻尾テントの状態から衣服を破る事で、突発的であったり、不本意な獣化であることを演出できる。
- ギチギチに膨らんだ衣服が爆発するように破れて尻尾が飛び出すことで、カタルシスを得られる。
総じて、尻尾テント単体ではなく、尻尾テントによるキャラクターの反応も絡める事で、より魅力的な演出ができる。