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大蔵井高虎

おおくらいたかとら

映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」に登場する人物(メイン画像右側の人物)
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概要

BALLAD名もなき恋のうた大倉井高虎


CV:山路和弘


廉姫と婚姻を申し込んできた春日の近隣国の大名で、本作のクレしん映画ヴィランズ

白銀の南蛮胴を身に着けており、織田信長を思わせるような人物とされている。


春日をかねてから狙っていたのか、春日和泉守康綱(廉姫の父で春日城の城主)が婚姻を破棄したことを受け、「小国に馬鹿にされた」という名分を得て春日領へ2万の軍勢を率いて攻め込んだ。

(アニメ映画では比較的冷静で、むしろ攻める口実が出来たと不敵に笑っていたが、実写版ではこの時点でかなり激昂していた)


穏健派の和泉守と違って好戦的な武将で、春日軍を疲弊させた後に和睦を申し出るふりをして、出てきたところを男衆は討ち取り女は連れ去ろうとする狡猾さも備えている。


又兵衛率いる手勢に奇襲を受けて一度は出鼻をくじかれるもすぐに立て直し、圧倒的な兵力で又兵衛達を追い詰めるが、戦国時代には存在しない自動車に乗って助太刀に来た野原家によって味方が浮足立って混乱され、その隙に又兵衛達に本陣まで攻め込まれる。


その後、馬廻衆と又兵衛達が戦っている隙に逃げようとするも、前に立ちはだかったしんのすけ「お前、逃げるのか?逃げるなんて許さないぞっ!!」と咎められ激昂し斬り伏せようとするも、みさえに刀を防がれ、ひろしからボディーブレードの一撃を顔面に食らいひるんだところをしんのすけの金的で倒される。


その後、首を取られかけるもしんのすけの懇願により髻(いわゆるちょんまげ)だけ切られて、全軍に撤退を宣言した(ただし、劇場版は基本的に悪役の「死」を避ける為、上記の撤退という展開になったと考えられるが)。

もっとも、時代背景を考えると撤退後に悲惨な目に遭う可能性もある。(余談の項を参照)


余談

武士にとって髻を切られることは生き恥を晒すこと(討ち取られるよりもよほど屈辱的なこと)に値する。

攻め込んだ理由も理由(義がない)な上ましてや武士ですらない一般人の子供に返り討ちにあい情けをかけられ髷まで取られたとなれば、帰参した後に恥の余り自刃していてもなんらおかしくはない。


実際に尾張と遠江の守護であった斯波義達は遠江の出兵で今川と戦って生け捕りにされた際、同じ足利一門であることから命こそ取られなかったが剃髪をさせられた。そしてこれが切っ掛けで彼は失脚。織田弾正忠家(信長はこの家系の出身である)が尾張で存在感を増してゆくことになる。


史実では武蔵北部が越後から北関東にかけての勢力圏をもっていた上杉謙信と南関東に覇を唱えていた北条家との最前線だったことや、序盤で「いわづきの連中」と呼ばれる相手と春日家に仕える又兵衛が戦っていること(岩槻、ひいては岩槻城の事を指すと思われ、岩槻城は作中の天正2年の時点では既に10年程前から北条家が掌握していた)から春日家が北条家と敵対していた=上杉派の関東国人(在地武将)だったことが窺える。その春日家を攻めた大蔵井だが、2万を号する軍勢を率いていた(かなりの大国を領する大名か、その後援でもなければ到底集められない兵数。ちなみに翌天正3年に勃発した有名な長篠の戦いで甲斐・信濃など複数国を領する武田軍が動員したのが1万5千から2万5千とされる)ことからも、あるいは北条派の有力な関東国人の一人だったのかもしれない。


又、作中で春日和泉守が野原家から未来の話を聞き、春日も敵対する大蔵井も歴史上では名を残さず(表舞台には出てこないという意味で、図書館にある歴史書には簡潔に合戦のことは記されていた)消えゆく運命にあることを悟るが、これも概ね、史実通りである。

作中から4年後の天正6年には謙信が病で急死したことで上杉家で後継者争いが勃発。上杉家は関東に振り向ける余力をなくし、北条家はこれを機に関東の覇権をほぼ手中にすることになり上杉派の関東諸将は事実上、一掃されてしまう。しかし、その北条家の覇権も長く続かず、それから更に12年後の天正18年には豊臣秀吉によって北条家が滅亡し、関東は秀吉によって国替えを命じられた徳川家康と彼の配下の諸将の領するところとなった。これによって北条家に従っていた関東諸将の大半も離散を余儀なくされ、浪人や他家への再仕官などの道を辿った。

結果的に戦国時代を戦った関東諸将のほとんどは大名として江戸時代を迎えることは出来なかった。(春日が大蔵井との縁談を破棄したのもひろしから「当時の名家とされる名前は苗字としても未来で聞いたことがない」と聞かされたことで「今絶大な力を持っている名家も結局全て没落してしまうなら属国に成り下がってまで下手に延命しても仕方ない、それならやれるところまで自分達だけでやってみよう」と考えたことが発端)


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