概要

日本全国に規模まで発展させた横浜家系ラーメンの第一号店であり、総本山として知られている。

多くの家系ラーメンの系列店の殆どが、この吉村家での修行経験者であり、そこで免状を許された者が暖簾分けをし姉妹店を出店させ、更にその店に別の入門志願者が修行を積んで他の系列店を出店させる様に、家系ラーメンは次々と日本中に広まって行ったのだ。

そしてこの家系ラーメンを産み出し、多くの弟子達を輩出させ、家系ラーメンの大ブームを誕生させたのが、吉村実である。

吉村実

家系ラーメン総本山「吉村家」社長であり、別名ラーメン界鬼軍曹とも言われている。

ラーメン屋を開店する前はトラック運転手をしていたが、当時は給薄の日々が続き、この先の平成不況を予期した吉村は一念発起し脱サラ。京浜トラックターミナルにあったラーメンショップで半年間働き、様々な味に対する試行錯誤を繰り返し、良質な材料を手に入れる為にあらゆる人脈を広げ、遂に豚骨醤油スープの家系ラーメンを完成させた。

平成11年9月、横浜市磯子区杉田の新杉田駅付近、国道16号に並行する磯子産業道路沿いにラーメン店「吉村家」を開店。程なくして1日1500杯を出す程まで大繁盛し、その味に魅了された者が次々と弟子入りを志願し、東大卒やリストラサラリーマン、堅気となった元ヤクザ等の多種多様従業員が増えていった。

その一方で弟子に対する指導は超スパルタで地位や年齢、男女問わず容赦なく手を挙げる。これは吉村曰く、必ず勝つ(繁盛させる)為の戦法であり、死に物狂いで身に付けなければ生き残れない程このラーメン業界は鎬を削り合っているという。

だが、この過酷な修行に耐え切れず脱走する者も少なく無く、吉村の実の息子すら逃げ出したという。

しかし、免許皆伝を受け巣立って行った弟子達の店は100%繁盛させるという大快挙を成し遂げており、次々と弟子入り志願者が増え、テレビやマスコミからも注目され、日本全国に家系ラーメンの大ブームを巻き起こした。

その後2023年に現役を引退し、現在は家系ラーメンのフードアドバイザーや飲食店のセミナーや講演会を全国で行っている。