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概要

 ポプラ社『プレコミックブンブン』にて連載されていた児童向けギャグ漫画。…児童向け漫画でいいのか?と思うレベルのブラックなネタや展開で人気を博した。

 単行本は全3巻。だが実際はブンブンに掲載されてはいるものの、未だ単行本化されていない未収録話がある。話せば長いのだがこの頃のブンブンは連載作品の最終巻が出ないことが多々あり……(そもそも単行本が出ないのが普通になっていたり)……そんなわけで内容的には4巻分だが、単行本は3巻しか出ていない(電子書籍版も含めて)。未収録分を読みたければ雑誌のバックナンバーを買うしかないが、ブンブンは廃刊して久しいのである…。


あらすじ

 デザート王国の騎士カスタード・プリンは、デザート王国の王女スゥイート・チョコ・パ姫の側近騎士として仕えることになる。噂で聞いた通り、純真で美しく優しそうな姫に仕えられることを誇りに思っていたカスタードだったが、実はこの姫、とんでもなく性悪であった。


登場人物

デザート王国

カスタード・プリン

人にあげた絵

(画像:左から2番目)

 この物語の主人公。代々王家に仕えてきた騎士家系・プリン家の出身にして、今は亡きデザート王国元騎士団長カフェ・プリンの一人息子。父親を尊敬しており、いつか父にも負けない立派な騎士となることを夢見ている優しく真面目で素直な性格の少年。

 物語冒頭にてチョコ・パ姫に仕える側近として王級騎士の仲間入りを果たすが、後述するチョコ・パ姫の性格が災いして姫から命に関わる理不尽な要求(国中のチョコレートパフェを15分以内に用意、人食い竜を討伐してエメラルドの眼を取って来いect)を一人でこなすよう指示され、成功しても罪を擦り付けられ拷問、失敗しても拷問というブラック企業もビックリな案件を一人で任されているスーパーブラック王宮社畜騎士。

 上記の状況に陥っているため初期は死んだ父の墓に泣きつくなど居た堪れない描写もあったが、どんなに理不尽な目にあっても決して誰かを憎もうとはせず、姫に対する忠誠心も本物である。ただし現状を受け入れているわけではなく、姫が問題行動を起こす度にツッコミという名の文句を言ったり注意したり諭したりと、姫の歪んだ性格がまともになる事を望んでいる。

 作中ではラッキーナイトではなくアンラッキーナイトの間違いではないのか?と思うほど見事にショボい目に遭っている場面しかない。が、実際のところ騎士としての実力や身体能力は高く、デザート王国軍が苦戦したスパイス王国の竜騎士とも対等に戦える強さを誇る。というかそもそも作中で小柄な少年として認知されている彼が王女の側近を務めるのは、もしかしなくてもそれ相応の実力を認められているからなのでは…。あと終盤になってようやく(ある意味)ラッキーになってくる。

 名前の由来はカスタードプリン


スゥイート・チョコ・パ姫

チョコ・パ姫

 デザート王国のお姫様。この作品のヒロインであり、邪悪である。

 ピンクブロンドの長髪と露出の少ない上品なドレスを身にまとい、物腰柔らかい丁寧な喋り方で笑顔がとっても綺麗でかわいい可憐なお姫様。常にキラキラしたオーラ(物理)を纏っている。

 というのは表の顔で、実際のところは側近の騎士や城の関係者、国民に理不尽な要求を出したり拷問にかけたりしていたぶるのが大好きという極悪ドS王女。作中でも人が苦しんでいる様を見たり精神を破壊して喜んでいる様子がたびたび描かれている。確実にサイコパス。それでいて猫を被るのが非常に上手く、特に王である父の前では本性を隠し心の清らかな優しい王女を演じて完全に信用させているため、好き勝手し放題という状況である。

 カスタードが来る前にも側近はいたが、それらを全て自分が遊びで考えた拷問で病院送り、または精神崩壊に追い込んで辞職させている。しかもその自覚が全くなく、「皆やめたりどこかへ消えてしまった」と語っているから恐ろしい。

 当初はカスタードのことを歴代の側近と同様遊び道具として認識していたが徐々に好意を抱き始めており、ついにシフォン(後述)がカスタードの頬にキスをするという衝撃的な場面を目撃してブチギレ。以降は割とストレートに好意を示すようになる。

 意外にも料理が得意で、見た目も美しく味も非常に美味しく作ることが出来る。ケーキなど洋菓子は得意料理なのか、作中で作っている様子がちょこちょこ出てくる。ただし性格が性格なので時にお茶目なものをケーキに混入させることも。

 オマケ漫画などではタイトルになぞらえて「ラッキークイーン」と称されることもある。名前の由来はチョコレートパフェ。大好物もチョコレートパフェ。


ショコラちゃん

 チョコ・パ姫が愛してやまないペット。巨体で強く獰猛で肉を食べるのが大好きなビックキングコブラ主食は自主規制。チョコ・パに非常に懐いており彼女の命令には絶対服従。首輪をつけて散歩したり、時には彼女を背中に乗せて移動することもある。しかしチョコ・パ以外には基本的に懐いておらず、生物を見かけたら丸飲みしてくるので脅威となることも多々ある。

名前の由来はチョコレートを表すフランス語のショコラ


コロスン

 ゴブリンのようなのような魔物的容姿をした巨体の大男。チョコ・パいわく「地獄のお仕置き人」。主にチョコ・パに命令されてカスタード含む関係者を拷問器具で拷問にかける役割をしている。「うごーす」しか喋らない。単行本2巻にはサービスショットもあります。


スゥイート・チョコ・レート王

 デザート王国の王様。チョコ・パの父親。

態度が大きく威圧的な王だが、年老いてから出来た一人娘であるチョコ・パをたいへん溺愛しており、彼女の言うことはなんでも信じてしまうなど娘に対してだけはかなり甘い。チョコ・パの歪んだ性格をエスカレートさせているのはこの王のせいと言っても過言ではないのではなかろうか。

 名前の由来はチョコレート


ヨーグルト司祭

 デザート王国の政治すべてを司っている大司祭。朗らかな雰囲気の老人で、国民にも慕われている。

 デザート王国を明るく平和でいい国にしようと奮闘していた際チョコ・パの性格が国にとって悪影響であるという結論にたどり着き、考えを改めるようチョコ・パを正面から説得。しかしあえなく失敗し、チョコ・パによってカブト虫の幼虫をどっちゃり入れたの中に肩まで浸かり、全長400mのスーパーパワースライダーをコロコロ転がされてしまった。その際に司祭がカブト虫なのか、カブト虫が司祭なのかわからなくなってしまった挙句、興奮すると体が伸びてしまう特殊体質になったうえに精神崩壊を引き起こし、以後なんとしてもチョコ・パを抹殺せねばという使命感に駆られる危ない老人になってしまう。

 当初はチョコ・パの残忍な仕打ちに耐えるカスタードに同情して共にチョコ・パを葬るべく作戦を持ち掛けたが、カスタードの裏切りにより(というか自滅)再びカブト虫の幼虫の中に落下。それ以降はカスタードもろとも命を狙ってくるようになった。作中では悪魔の召喚も行っており、もはや神に仕える司祭というか、悪魔教の教祖である。女神が泣いてるぞ。

 ちなみに大司祭とはキリスト教だと中間管理職である。

 名前の由来はヨーグルト


エクレア

 頭に白鳥を乗せた美青年。デザート王国の王女親衛隊隊長にして、王宮親衛隊隊長・モンブラン将軍の子息。モンブラン将軍はカスタードの父カフェ・プリンのライバルであったので、カスタードとはライバル同士の子供ということになる。

 チョコ・パ姫の元側近だが、姫の考案した遊び「どすこい串刺し歯車王選手権」で血まみれになり、その後ジャイアントザリガニ釣り大会でエサとして出場させられて瀕死の重傷を負い病院送りに。それが原因で狂ってしまった結果、屈強で折れないハートと人間離れした丈夫さを誇るドMと化した。

 事件のあとは山にこもって修行の日々を送っており、そこを姫の暗殺を企てるヨーグルト司祭に拾われ、司祭とグルになってチョコ・パ姫の転覆を狙っていた。

 名前の由来はエクレア


クリーム

 チョコ・パ姫からプレゼントされたカスタードの愛馬。なぜか大阪弁で話せる。生きる気力のない腐りきった目玉、ドブ側のようなおかっぱたてがみ、中年脂肪の塊のようなオヤジ体系のチビで品のない馬。見た目通りオヤジ臭いじゃべり方をし、口調も態度も悪い。

 実は今までに騎士30人が彼の背中に乗ったが、それら全員が悲惨な死を遂げたために「悪魔の馬」「死の馬(デス・ホース)クリーム」などと呼ばれている。それらの経緯から戦場で屠殺されそうになったところをチョコ・パに引き取られ、カスタードの手に渡ってきた。

 余談だが、彼の背中に何回も乗っているはずのカスタードが死なないあたりさすがは「ラッキーナイトカスタードくん」である。

 名前の由来はクリーム


カフェ・プリン

 デザート王国騎士団長。カスタードの実父。すでに故人だが、息子の事を思うあまり霊体となって傍にいる。タルトレットという美しく勇猛果敢な愛馬がいる。

 強く勇敢で数々の戦場を勝ち抜いて功績をあげており、他兵士からの信頼も厚かった。敵国スパイス王国からも「百戦い百勝の手ごわい将軍」として認知されるほどの実力者。家庭でも特に優しく時に厳しい、良き父であったようす。

 しかしながら前述したクリームの「自分に乗った騎士がみんな死ぬ」というジンクスにより、突然飛んできた弓矢が額に刺さって瀕死状態に。その状態で戦場に出たことからスパイス王国のガラム将軍に「ええいさっさと死なんか」とボウガンでめった刺しにされ討ち取られた。

 名前の由来はカフェ


スパイス王国

シフォン

 デザート王国の敵国・スパイス王国の竜騎士(ドラゴンナイト)。デザート王国に単独で奇襲をかけチョコ・パを拉致した張本人。

 竜の父と人間の母の間に生まれた人間と魔物のハーフ。そのため頭部に二対の角と、背中には小さな翼が生えている。幼い頃に親に捨てられてから人間からも魔族からも迫害されていたが、魔族と協定を結んでいるスパイス王国の中でならば存在することを許され、以来はそこで竜騎士をやっている。その経歴からか腕は立つもののスパイス王国でも煙たがられており、「出来損ない」「バケモノ」等と罵られたり、言いがかりをつけられ鞭打ちされたりと扱いは不遇であった。

 パット見美少年だが、実は女性スパイス王国の人間は彼女の性別を知っていたようだが、デザート王国の人間は当然知る機会がなかったため、カスタードなどは特に驚いていた。普段は帽子の中に髪をしまっており、取るとロングヘアーになる。

 スパイス王国編が終わった後はカスタードの心意気に感銘を受け、彼を追ってデザート王国へとやってくる。その後意外にもヒロインとしての座を獲得し、チョコ・パとカスタードを取り合ってラブコメを繰り広げるという役回りになる。

 兵士として鍛え上げられてきたため、怪力で運動能力も高い。しかし反対に料理など女の子っぽい事が何一つ出来ず、カスタードを意識するようになってからはより一層気にしていた。

 名前の由来はおそらくシフォンケーキ。スパイス王国の住民でありながらデザートの名前がついているのは、もともとスパイス王国の人間ではないからだと思われる。


クウル

 シフォンの友達兼相棒の。シフォンとは小さい頃から一緒にいる友達であり、戦場ではシフォンを乗せて共に戦う仲間。

 シフォンと共にスパイス王国に身を寄せた際に竜の命である竜玉をガラムに奪われ、文字通り心臓を握られたまま国のために戦う駒となっていた。カスタードの尽力により竜玉を取り戻した後はその効力により体の大きさを自由に変えられるようになった。騒動後はシフォンの恋心を応援している様子。


ガラム将軍

 スパイス王国・ターメリック城を拠点とする竜騎兵長。カフェ・プリンを討ち取った張本人であり、カスタードにとっては仇敵。全身を分厚い鎧で覆った大男であり、態度は非常に高圧的で傲慢。クウルの竜玉を奪い取って無理やりいう事を聞かせる、チョコ・パを竜の角に縛り付け反撃できなくさせるなどの卑怯な手を惜しみなく使う。

が、攻め込んできたカスタードと戦ってる最中に、ショコラちゃんに丸のみにされて死亡。その次の話で骨だけになって出てきた。

 名前の由来はガラムマサラ


オレガノ

 ガラムの側近または参謀的立ち位置の男。ガラムとは非常に気が合い、チョコ・パを竜の角に縛り付けるなどの案を提供した。ショコラちゃんにガラムが丸呑みにされたのを見て逃げようとするが、すぐに後を追わされた。

 名前の由来はオレガノ


スフレ王国

ブリュレ王子

 スフレ王国の王子。チョコ・パ姫とは親同士の間で決められた婚約者。優しく聡明で凛々しいイケメンであるため、国民から絶大な人気を誇る。

 幼い頃デザート王国にキツネ狩りにやって来て落馬し怪我をしていたところ、チョコ・パからハンカチを渡されたのをしっかり覚えており、その時に貰った思い出のハンカチを大切にしている。それ以降はチョコ・パと会っていなかったようだが、王宮に飾られているチョコ・パの肖像画を見て一念発起、デザート王国にお忍びでやってくる。

 しかしチョコ・パはちょうど国民に強制労働を強いてチョコ・パ姫とカスタード様の愛の記念碑の像(既成事実)を建設している真っ最中であり、国民に拷問を強いるチョコ・パの姿に絶句。その際にチョコ・パの性格を歪ませたのはカスタードだと勘違いし、彼に勝負を挑む。

 名前の由来はクレームブリュレ


じいや

 ブリュレ王子と行動を共にするじいや。国民を拷問するチョコ・パの姿を見てもなおポジティブなとらえ方をしようとする王子の愚直さを嘆いていた。


そのほか

人魚

 デザート王国の南海岸に位置する入江・ココナッツビーチに古くから住んでいる人魚。彼女たちの流す涙はクリスタル・パールと呼ばれる非常に美しい真珠になる。そのことから一部の欲深な人間に狙われ、彼女以外の仲間たちはみな遠い海へ行ってしまったらしい。


桜の精

 デザート王国にある樹齢1000年の桜の木に宿る妖精。木の下に美しい心を持った仲が良いカップルが来ると姿を現し、愛の踊りを披露する愛の妖精。作中唯一チョコ・パに面と向かって「あなたの愛は歪んでいる」と言い放った貴重な存在。カスタードとチョコ・パの間に恋敵となる黒い影(シフォン)が迫っている事を伝えた。


ティンクル

 チョコ・パが流れ星に「私とカスタード様を結び付けて下さい」とお願いした際、彼女に元に現れた流れ星の精。へそ出しセーラー服にハイソックスとスニーカー、とんがり帽子を被って星の杖を持っている。

 好きな願いを3つまで何でも叶えてくれるが、彼女自体の性格がかなりの大ボケ天然であり、だいたいの願いはまともに叶わない。


用語集

デザート王国

 物語の舞台となる王国。王宮や城下町はヨーロッパ風の街並み。広い領土を誇るが隣国・スパイス王国とは争いが絶えず、東側にある国境付近では対立が続いている。


スパイス王国

 デザート王国の敵国。魔界軍、いわゆる魔族と手を組んでいる国で、竜騎士(ドラゴンナイト)という竜に乗って戦う騎士がいるのが特徴的。


竜騎士(ドラゴンナイト)

 魔族と協定を結んでいるスパイス王国にて巨大な戦力を誇る、竜に乗って戦う騎士。


スフレ王国

 平和で豊かな王国。地理は不明だが、ブリュレの発言からデザート王国と親しい仲の近隣国であると推察される。


ちなみに…

 ハーメルンのバイオリン弾き』と世界観を共有している。

プチオンリーですよ!姫と皇女

 作中で「世界の人間たちは魔族によって苦しめられている」「それに対し人間はスフォルツェンド公国を中心とした世界連合軍を結成して戦っている」というクリームのセリフが見られ、そこにハーメルフルートオーボウライエルサイザートロン・ボーンクラーリィ・ネッドホルンの姿がハッキリと書かれている。

ちなみにカスタードがと一緒に放浪していた時にはハーメルが彼らをバk…リスペクトした歌を吟じている。

 また、ハーメルンの続編であるハーメルンのバイオリン弾き~シェルクンチク~の中にもカスタード、チョコ・パ&ショコラちゃん、シフォンが登場しており、チョコ・パとシフォンに関してはシェルクンチク4巻のカバー裏漫画と、5巻収録「ハメルン~シェルクン外伝 ピチカー島の一日サバイバル編」にて勇姿が見られる。


関連タグ


渡辺道明 プレコミックブンブン

ギャグ漫画 ファンタジー ハーメルンのバイオリン弾き

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