概要

兵庫県城崎郡竹野町奥須井に伝わる怪異の一種。

昔、四国から但馬海岸という場所に遊びに来ていたある国のお姫様が、“ななかます”と呼ばれる海で溺れ死ぬのという痛ましい水難事故があった。

それからというもの、この海を船が通る度に「伊予や讃岐の者なれど今は住む住むななかます(私は故郷よりはるか遠いこの地で溺れ、命を落としました。ですからこうして歌っていれば、誰かが私を見つけて故郷へ連れ帰ってくれるでしょう)」という姫の亡霊の悲しげな歌声が何処からともなく聴こえてくるようになったという。

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