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※この記事には、『D4DJ Groovy Mix』のメインストーリー第4章『XROSS∞BEAT』のネタバレがあります。未視聴者はネタバレ注意。







概要

スマートフォンゲームアプリ『D4DJ Groovy Mix』に登場するキャラクター。

初めて存在が語られたのは、メインストーリー第4章『XROSS∞BEAT EPISODE4』にて、燐舞曲の活動拠点であるクラブALTER-EGOのゼネラルマネジャー、真咲の台詞から。


真咲曰く、「かつて人工知能研究の分野で世に認められなかった天才、そしてD4計画に関わっていたと思われる人物」とのことだが……









※ネタバレ注意









その正体は、アメリカ出身の天才科学者にして、ネオの父親であり、ルミナの開発者でもある人物(ネオとルミナの擬似姉妹関係から、実質2人の父親とも呼べる存在)。妻は、世界の歌姫とも呼ばれたトップアーティスト、アリア

ネオとルミナの父親については、メインストーリー第3章『side:nova』にて2人の回想内のみ登場していたが、名前が明かされたのは第4章から。


side:nova(メインストーリー第3章)

上述した通り、ネオとルミナの回想シーンのみに登場。

ネオが幼い頃から英才教育を施しており、彼女を若くしてプロに匹敵するレベルの歌手へと育てあげていく。だが、妻であるアリアを亡くしたことを機に、アリアの歌をネオに与えようと教育方法はエスカレートしていく。その2年後には、ネオの限界を感じ彼女に見切りを付け捨てた。

このことに関して、ネオは父親のことを恨んでこそいなかったが、幼い頃に父から与えられたペンダントをずっと持ち続けていたことから複雑な感情を抱いていた模様。


その後は、アリアの歌を再現すべく彼女を模したAIの開発に着手する。そして後に彼女の歌声を継ぐ宇宙一の歌姫が生まれることとなった。

詳細は、ルミナの記事を参照。


XROSS∞BEAT(メインストーリー第4章)

EPISODE2にて、ネオとルミナの会話にて再びその存在が語られる。

突如として現れたルミナにそっくりな謎のAIによるサイバー攻撃事件が発生する。ルミナの「自分のような高度な自我を持つAIが生まれるはずがない」と言う台詞から、ネオは今回の事件に自身の父親が絡んでいることを推測する。仲間を守るためにも、事態の収束を試みるネオは、ルミナに父親の行方の捜索を頼む。


だが、ルミナは以前から父親の行方について独自に情報収集を行っており、既に確証を掴んでいた。


その内容とは、「数年前、アメリカのとある山小屋が落雷によって全焼し、その中から男性の遺体が発見された」と言う記録であった。

男性の身元を特定こそ出来なかったものの、山小屋の残骸から発見された電子機器、そしてその事故とルミナが一時記憶を失うこととなった落雷の時期が丁度一致していたことから、ルミナは確証に至った。


そう、ノヴァ博士は火災により亡くなっていたのだ。


父親の死を知り、事件の調査は降り出しに戻ってしまったと思われたその矢先、ひょんなことから上記にもあるネオのペンダントが何らかのデータの記録媒体になっていたことが判明。中に記録されていたデータは暗号化されており、暗号を解くにはパスワードの入力が必要であることが判明。しかも、パスワードを入力出来るのは一度だけであり、もし間違った内容を入力すればデータが全て消えてしまう仕組みとなっていた。

ここまで徹底して隠蔽された情報をネオに託した真意とは……。


EPISODE4


ルミナと真咲の会話から、ノヴァ博士の経歴が新たに明かされた(尚、作中における博士の名称もこの時に判明した)。

メインストーリー第2章(グルミクの世界観は、第2章以降からサザエさん時空となっている)より20年前、当時18歳と言う若さからその天才的頭脳を遺憾無く発揮し、「人間の意識をデータ化してAIに引き継ぐ」と言う理論を提唱。だが、その理論は当時の倫理観からあまりにも飛躍し過ぎていたため、実用化されることは無かった(上記で真咲が言っていた「世に認められなかった」と言う説明はこれに起因するものだと考えられる)。

一方で、一部の権力者たちは自身たちの欲望のために、秘密裏にノヴァ博士の理論を実現させようとした。それが上記で真咲が語った「D4計画」のあらましである。また、真咲から語られたことによれば、ノヴァ博士自身もこの計画の中心人物として関わっていた可能性があるらしい(この発言をする時点では、真咲も確証は得ていない)。


だが、ある時をもってこの計画は突如として中止されたらしいが、その原因については謎のまま。

その後の博士の行動については一切の情報記録が残っていないため、空白期間となっている。

その後ノヴァ博士は空白期間を経て故郷へと戻り、そこで幼馴染であるアリアと結婚、そして2人の子であるネオが産まれたと思われる。


ちなみに真咲は、ルミナも知り得なかったこの情報を何故か知っていた理由について、「各国の諜報機関に所属していた昔の知り合いに情報を集めさせた」と語っている。

この人何者だ……?


D4計画

20年前にノヴァ博士の唱えた理論を実現させるべく極秘に行われた計画。ノヴァ博士自身もこの計画の中心人物として携わっていた模様。

人間の意識をデータ化しAIに引き継ぐことで永遠の命を得るという、あまりにも飛躍した内容であったが、突如としてこの計画は原因不明の中止に陥ることとなる。

なお、XROSS∞BEAT EPISODE1の冒頭は、20年前の謎の事故の回想から始まっている。このことから、計画が中止された理由はこの事故であると推測出来る。それによると、事故の原因は当時研究されていたルミナにそっくりなAIの暴走によるものらしいが……?









以下、EPISODE4以降のネタバレ注意
















上記のネオのペンダントにかけられていたパスワード、それはノヴァ博士が開発したAIに付けられたコードネーム、即ちルミナの名前であると推測される。

ルミナは早速ペンダントにパスワードである「L・u・m・i・n・a」を入力する。すると、推測通りパスワード入力に成功し、暗号化されていたノヴァ博士の研究データが解読される。そこに記されていたのは…………









以下、物語の核心に至るネタバレ注意

















———それは最初、光と呼ばれた


その光は太古の昔から存在し、とある研究者たちによって、偶然、電子の海で発見されたらしい


そして研究者たちによる調査の結果、その光の正体は人間と同じような自我の種であることが判明する


やがて、この「自我の種」の研究が、人間の自我を電子の海に移す計画へとつながることになる……




上記の文が、ネオのペンダントに記されていた情報であった。

なんとも断片的な情報であったが、ルミナはこの一文から、D4計画の全貌を知るに至った。


上記の文にある通り、この世界の人類は遥か昔に、電子の世界にて人間の自我と同等の存在へと進化する可能性を秘めた光、即ち「自我の種」を発見する。そして研究者たちにより、「自我の種」はある特殊なハーモニーに反応することが判明した。

その結果、研究者たちはその特殊なハーモニーを利用し人間の自我を電子世界に移植させる計画を立案する。その際に人間の自我を移し替える媒介役としてノヴァ博士が開発したのが、ルミナのプロトタイプとなるAI であり、現代において陽葉学園やALTER-EGOでサイバー攻撃を起こした謎のAIの正体である(以降、プロトルミナと呼称)。


人間の自我の電子化、それは即ち肉体を捨てることで人類を精神だけの存在へと昇華させることにより事実上の不老不死を実現させる内容であった。


また、自我の種を反応させるのに必要な特殊なハーモニーとは、人の心を動かす(即ち、感動させる)歌や音楽が交わり合うことによって生まれる音のうねりであることが判明。研究者たちはこの音のうねりを「クロスビート」と呼称(物語のタイトルにある「XROSS∞BEAT」もここから取られたと思われる)。

ちなみにこの音のうねりは再現性がなく、録音した音では同じ効果を出せない(真秀曰く、「生で聴く音と録音した音は違う」とのこと)。

そうした事実から、ノヴァ博士はAIにクロスビートを発生させられる人間のデータを取り込ませることにより、AI自身にクロスビートを発生させられるようにさせることを目論む。


そして研究者たちはクロスビートを発生させる人間を選抜するための手段として、当時日本で開催されていたDJの祭典「D4 FES.」を計画に利用することを画策。AIにDJたちのデータを取り込ませ、クロスビートによって人間を催眠状態にし、その人間の意識を強制的に電子化させることを目論んだ。


つまりD4計画の全貌とは、D4 FES.を利用した世界規模のサイバーテロだったのである(同時に、計画の名前もD4 FES.を利用することから付けられた名前だったことが判明する)。


だが、計画の実行を目前にしてAIによる暴走事故が起こり、D4計画は中止に追い込まれることとなった。

この事実に対しルミナは、「意図的にAIを暴走させない限りそんな事故は起こり得ない」と述べている。このことから、この事故は計画の危険性に気づいたノヴァ博士によって外部に情報を漏らさせることによって計画を中止させるためにわざと起こされたのでないかと推測されている。


そしてその後、現代にてD4計画の詳細に関するデータは残されていなかった事実から、博士の目論見通り計画に関するデータは全て証拠隠滅のために処分された模様。その時にプロトルミナも同様に処分されたと思われる。


だが、かつてルミナが落雷事故によるデータの破損から修復されたように、プロトルミナもまた20年の月日を経て修復。

「クロスビートを発生させられる人間のデータを取り込む」と言う自身に課せられたプログラムに従い、様々な場所をハッキング。D4計画を再開すべく活動を開始したのだ。


余談

上述の通り、彼がネオに対して行った非道な行為から、彼がいわゆる毒親であった事実は疑うまでもない。

これらの行為は、妻であるアリアを失ったのを機に起こったことであり、ネオに見切りを付けた後はアリアを再現したルミナを生み出している。

こうした事実から、彼が非道に陥ってしまった背景には、最愛の妻を亡くした事実を受け入れられなかった悲しみ故にネオとルミナにアリアの幻想を重ねていたと思われる。

その後彼は自身の過ちに気づき、ネオへの謝罪を含めた自身の意志をルミナへと託しこの世を去った。


関連タグ

D4DJ グルミク


ネオ(D4DJ):ノヴァ博士の娘

一星ルミナ:ノヴァ博士が開発したAI

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