スウェーデン人技術者のウィルゴット・オドネルが開発した機械式計算機の一種。
オドネルは設計を広く使用する事を許可し、様々な国や企業で同じ設計のものが製造された。
タイガー計算機は、大阪府の大本鉄工所が大正12年に開発したのもので、当初は「虎印計算機」と名乗っていたが「タイガー計算機」と改称した。
日本では、他に殆ど同じ設計の機械式計算機を製造する会社が複数あったが、スーパーカブ(ビジネスバイク)やホッチキス(ステープラー)と同様にタイガー計算機以外の同じ機能の機械式計算機も殆どが「タイガー計算機」と一括して呼ばれた。
この計算機は電卓に取って代わられるまで、そろばん、計算尺と共に日本で多用された計算機であった。
四則演算の他に乗除算などが可能という性能の高さから、特に複雑な計算が行われる機械や建築物、光学機器のレンズなどの設計に威力を発揮した。
外部リンク
ニッコール千夜一夜物語… この種の計算機を使用していた当時の様子の証言がある。