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概要

暖かい海の沖合表層に暮らすマンボウの仲間。クサビ「フグ」とは言うものの、およそフグには見えない珍妙な魚(一応フグの親戚ではある)。

 

他のマンボウどもがいずれも2~3メートルくらいある巨大魚なのに対し、コイツは50センチから1メートル程とだいぶ小柄。

また体型こそ「マンボウ型」だが普通のマンボウより細長く、くさび形を思わせるのでこの名がついた。ただし縦に薄い体型は他の連中と同じ。

 

最大の特徴は口が横に開く事。

正確には顎の上下運動で口が閉じきらず、それに伴う唇の横方向の動きが目立つということで実際横向きに動かせる訳ではない。

水の抵抗を減らすための進化だと考えられ、口を閉じると唇がちょうど水を割く形になる。

そこまでして得た泳力は相当なものであり、尾びれもないのにサバ科の面々に迫るスピードで水中を砲弾のごとく泳ぐ。そのためマンボウが好むクラゲよりも素早く、栄養価が高いイカなどの獲物を捕らえることができる。


外洋に適応したフグであるマンボウ科の中でも、深海魚よりの生活をするマンボウに対してクサビフグは表層を回遊する生活を選んだ種だといえる。


水族館で飼育された事例は一例しか無い。この一例はアクアワールド茨城県大洗水族館で、2005年8月3日に運ばれ、翌日4日に死亡してしまった。


分類

クサビフグはフグ目フグ亜目マンボウ科クサビフグ属に分類される。クサビフグ属の中で、現存するのは本種のみである。


クサビフグ以外の種は、化石種であり、日本でもチチブクサビフグの化石が埼玉県秩父市で出土している。


和名がない種は学名ローマ字読みした名称を載せる。


  • クサビフグ (Ranzania laevis)
  • †チチブクサビフグ (Ranzania ogaii)
  • †ランザニア・グラハミ (Ranzania grahami)
  • †ランザニア・テンネヨルム (Ranzania tenneyorum)
  • †ランザニア・ザパイ (Ranzania zappai)

アンゴラからもクサビフグ属魚類化石が出土しているものの、学名は定まっていない。


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