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概要

ある世代の人間には有名な児童書。

タイトルに銘打たれている通りにウルトラ怪獣にフォーカスした1冊である。

平成初期まで版を重ねており表紙や裏表紙、背表紙のレイアウトデザインは度々変更されているが、内容は大きく変わってはいない。

『ウルトラQ』、『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』、『帰ってきたウルトラマン』の登場怪獣が掲載されているがすべてを網羅してはいない。


初版は1971年(昭和46年)9月10日と古く、現在では採用されていない表記法や独自のものと思われる設定なども多く見受けられ、必ずしも2024年現在の設定とは整合しない点もある。

上述の通り本編中の描写や他の書籍記載の情報とが乖離している場合もあり、半ば奇書として扱われることもあるものの、このジャンルへ新規参入者の受け口として機能した(学習書の体裁でもあることから小学校や児童館に置かれる例も多くあったと思われる)。

後年のウルトラシリーズで取り入れられた設定や映像化された本書のオマージュ等も存在し、ウルトラシリーズに与えた影響は大きい(ツインテールはエビの味(→公式設定)、ガボラが掘った穴のトンネル利用等(→シン・ウルトラマン本編中の台詞))。


監修/円谷プロダクション 構成/大伴昌司


記事(S53.7.30 第20版時点)

中表紙(P1)

帰ってきたウルトラマンがアーストロンを締め上げるカラー写真。(S53.7.30 第20版)


カラーグラビア(P2~P7)

「地底からきた怪獣」「宇宙生まれの怪獣」「海からきた怪獣」の大雑把なカテゴライズがされた怪獣のカラー写真コラージュ。それぞれの見開き3面に10体~11体程度ピックアップされている。


ピンナップ(P8)

セブンがアイロス星人を後方から殴りつけているカラースチール写真に、マン、セブンの概略がキャプションされている。


1️⃣22大怪獣 超能力怪獣名勝負(P9~P31)

怪獣同士の対決をシミュレートした読み物。フレーバーテキスト程度に顛末を書いた短い文、片面にそれぞれ怪獣の切り抜き写真(2色刷り)と、能力の補足情報が記された短いながらもボリュームを感じる読み物。ここでしか見られない設定(バルタン星人の足から分泌される毒液、ガラモンの怪光線など)も多い。尚、『22大怪獣』と謳っているが23体登場する。

現在でこそ怪獣の対手はウルトラマンのような超人が務めているが、怪獣映画史の中では怪獣VS怪獣の構図が先発であり、そう突飛な企画という訳でもないと思われる。

  • ツインテール/ゴメス
  • バルタン星人/イカルス星人
  • タッコング/ペスター
  • クール星人/チブル星人
  • ケムラー/アーストロン
  • ガラモン/ギャンゴ
  • ザザーン/ケロニア
  • ビラ星人/ザラブ星人
  • グドン/レッドキング
  • ガンダー/ジャミラ
  • ナメゴン/ゴーガ/ガイロス

ピンナップ(P32)

新(しん)ウルトラマン対(たい)モグネズンのキャプションの入ったモノクロ写真。


2️⃣ウルトラマン ウルトラセブン 地球を守る超人たち(P33~P43)

発刊時期が折しも第2次怪獣ブームの頃だったのか、当時旬の『帰ってきたウルトラマン』が猛プッシュされており、表題となったマンとセブンのページ割当はそれぞれ1ページのみと世知辛い。その点『帰マン』要素は充実しており訓練の様子や装備紹介、隊員紹介、帰マンの能力紹介、MAT基地図解と豊富な写真・イラストが掲載。


ピンナップ(P44)

新(しん)ウルトラマン対(たい)アーストロンとキャプションの打たれたモノクロ写真。

アーストロンに水平チョップを打つスチール写真。


3️⃣怪獣にナイショ ウルトラ怪獣大作戦(P45~P55)

ウルトラ戦士の力に依らない怪獣への対処法を模索する、という体で展開される読み物。

TV本編とは毛色の違う超兵器群や作戦が見どころ。超音波で追い払うといった穏当なものや、薬物を飲ませる、爆薬入りの餌を食わせるなど現実的な路線のもの、怪獣と伍する兵器を建造する、ウルトラ戦士と連携するといった、今日のニュージェネ作品群で馴染んだ発想も散見される。

この記事は写真が用いられず筆者不明のイラストで構成されている。


ピンナップ(P56)

新(しん)ウルトラマン対(たい)グドン

こちらに背を向けたグドンが帰マンの首を右手のムチで締め付けるモノクロ写真。


4️⃣ウルトラ怪獣 超能力利用法(P57~P71)

小松崎茂テイストなイラストと、内山まもる風なイラストで構成された記事。

怪獣の超能力災害対策や事業に利活用する試みという体の読み物。本書の奇書としての真髄がここにあるといっても過言ではなく、水に浸かって作業をするジャミラ、ブルトンの内部を遊戯施設として利用、金を横領しそうなキップ売り役のカネゴンなど、本編の描写を踏まえると疑問符が生じる展開が点在する。

怪獣を単なるウルトラ戦士の対戦相手としてのみ消費するのではない、本編とは異なるキャラクター像構築のための苦心の跡が見える。

尚、怪獣を使役する方法については”改造手術”と言及されている。


ピンナップ(P72)

新(しん)ウルトラマン対(たい)テロチルス

テロチルスの突撃を受け止める新マンのモノクロ写真。


5️⃣ウルトラ怪獣大辞典

下記のリストのカテゴリーごとに区分された怪獣辞典。本文中に他社の作品である『ゴジラ』に言及したりと当時の緩やかな基準で著された文も一見の価値あり。冒頭で述べた通り全てを網羅してはいない。


写真+解説+身長体重データ+足跡図(ポピー社のソフビ製品・キングザウルスにモールドされたものと同一)が掲載されている。使用されている写真は本編のスチール写真が主であるが、 東京美術センター近辺で撮影されたと言われる商品化資料向けの写真(畑やブロック塀、トタン波板を背景にしているもの)も多く含まれ、一部は(ゾフィーなど)イラストで代替されている。

かの有名な「エビのようなあじがするので、グドンのえさになっている」(ツインテール)の記述もこの記事内にある。

またラルゲユウスが”ラルギュウス”など呼称が定まっていなかった時代ゆえの表記ゆれもある。

  1. 宇宙生物 怪獣
  2. 宇宙怪人 人間型
  3. 宇宙怪人 生物型
  4. 地底怪獣
  5. 海底湖底怪獣
  6. 植物怪獣
  7. 変身怪獣
  8. 異次元怪獣

ピンナップ(P170)

ウルトラQ』第17話「1/8計画」のモノクロスチール写真。


ウルトラ怪獣全リスト(P171~P175)

冒頭で述べた通り全てを網羅してはいない。本書に掲載された怪獣のページへとアクセスできる索引である。

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