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メイン画像は、2番艦の「しまかぜ(護衛艦)


概要

海上自衛隊のミサイル護衛艦(DDG)。

あまつかぜ」及びたちかぜ型護衛艦により8艦8機体制(護衛艦8機(ヘリコプター護衛艦1隻+DDG2隻+汎用護衛艦5隻)+哨戒ヘリコプター8機によって1個護衛隊群とする艦隊整備計画。この体制から「八八艦隊」「新八八艦隊」とも)の護衛艦隊に必要なDDGの半数を充足させた海自によって、残る4隻のDDGとして建造された。


本型は世代的には第三世代と言えるが、装備面ではたちかぜ型護衛艦の準同型艦である。主機はDDGとしては初めてガスタービンエンジンを搭載した。さらに、巡航用と高速用を併用するCOGAG方式が採用されたが、これは海上自衛隊で初めての採用例であるとともに、これ以降に計画された全ての甲型警備艦がいずれもCOGAG方式であることから、非常に重要な新機軸であった。


次級のこんごう型が実質的にはアメリカ海軍のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦イージス艦)をタイプシップとする準同型艦であるのに対し、本型は基本設計が日本独自であり、国産艦建造技術として見所が多い。


解説

本型では哨戒ヘリコプターの運用を行うために後部甲板に発着甲板、艦の動揺を抑えるためにフィン・スタビライザーが設けられた。ただし格納庫が無いため固有の搭載機は持っていない。

また、先述したようにガスタービンエンジンを主機に採用しているが、船体寸法の都合上シフト配置ではなくはつゆき型護衛艦のようにパラレル配置としており、煙突は太い1本煙突となっている。


これまでの海自のDDGはあまつかぜ・たちかぜ型通して艦対空ミサイル(SAM)発射機を後方に配していたが、本型では前方即応能力を目的にSAM発射機は1番主砲相当の配置となった。これに伴い関連装備も前部に配置されている。また、この発射機を波浪から守るため艦首にブルワークが設けられた。これは海上自衛隊の護衛艦では本型のみの装備である。結果、前甲板上の一般配置は前から、Mk.13単装ミサイル発射機、5インチ単装速射砲、アスロック発射機、という順になった。

兵装は、たちかぜ型3番艦「さわかぜ」のものを元にしている。戦闘システムの中核となる戦術情報処理装置はOYQ-4を発展させたOYQ-4-1で、当時の護衛艦としては最高レベルの物であった。主砲Mk 42 5インチ砲(73式単装速射砲)はたかつき型1、2番艦の近代化改装の際撤去されたものの流用で、前甲板・後甲板にダブルエンダーで計2基装備された。艦首にSAM発射機を装備した都合上、前甲板の1番砲は甲板より一段高い2番砲相当の配置である。


本型はMK 42を装備する最後の自衛艦となった。艦体中央後部のスポンソン上にはハープーン艦対艦ミサイル発射筒がある。専用のハープーン発射筒の装備はDDGとしては初めてである(たちかぜ型3番艦「さわかぜ」ではSAM発射機からSSMを発射可能としていたが、その分の弾庫容量をSSMに取られるため、このようなSSM専用発射筒が本型に設けられた)。後甲板の2番主砲より後ろはヘリコプター甲板となっている。ヘリ発着の際は砲身との接触を避けるため砲塔を真横に旋回させる。


同型艦

一番艦・護衛艦はたかぜ(DDG171→TV3520)

二番艦・護衛艦しまかぜ(DDG172→TV3521)


本級は4隻の建造が計画されていたが、イージス艦(こんごう型護衛艦)取得が前倒しされたことに伴い2隻で打ち切られている。またまや型護衛艦の就役により、はたかぜは2020年度、しまかぜも2021年度より練習艦に艦種変更された。

なお、2022年12月に公表された防衛力整備計画では本型とあさぎり型護衛艦合わせて3隻を2027年度までに除籍することが明記されている。


関連タグ

こんごう型護衛艦(次級) 海上自衛隊 護衛艦

はたかぜ型:「艦隊これくしょん」に登場するキャラクタの旗風島風現代化したイラストに付けられるタグ。

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